大阪東ブロック 広報熱視線(Act.5)ガンダム同好会ってなんだ!?

 とある日の同友会・大阪東ブロック・広報委員会の会合。総帥であるI委員長は、下っ端のK委員に対し、次のような指令を出した。
 
I委員長「どうやら同友会会員の中に、秘密結社『ガンダム同好会』の構成員が紛れ込んでいるらしい。この組織の実態は謎に包まれている。キミが『ガンダム同好会』に潜入し、取材してきてくれ。健闘を祈る。」

K委員「ラジャー!!」

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 「ガンダム同好会」の「ガンダム」とは、日本が世界に誇る「機動戦士ガンダム」シリーズ(©創通・サンライズ)を指すことはいうまでもない。

 1979年から1980年にかけて放映されたテレビアニメである機動戦士ガンダムは、「ファーストガンダム」と呼ばれている。ファーストガンダムでは、主人公であるアムロ・レイが所属する「地球連邦軍」と、アムロのライバルであり、「赤い彗星」と呼ばれるシャア・アズナブルが所属する「ジオン公国軍」の間で「一年戦争」が繰り広げられた。ファーストガンダム以降、現在までに、テレビアニメ、映画、小説、テレビゲーム等の形態で多種多様な作品が発表されてきた。どの作品でも、「モビルスーツ」と呼ばれるロボットを主戦力とする大規模な宇宙戦争が繰り広げられる。主人公は、「ガンダム」の名前を冠したモビルスーツに搭乗している。そして、戦争の原因には、政治思想の違いや権力闘争といった複雑でダイナミックな背景事情があり、そのような時代の流れに翻弄され、葛藤しながら戦う若きパイロットたちの苦悩や人間模様を軸としてストーリーが展開される。どのシリーズの物語も、どこか人の世のはかなさを思わせるところがあり、魅力的である。

それだけでなく、登場する多種多様のモビルスーツのデザインが、主人公の味方、敵方を問わず、どれも実に美しく、カッコいい。株式会社バンダイからは、モビルスーツを精巧に再現したプラモデルである「ガンプラ」が販売されている。

そのため、ガンダムシリーズは、少年・少女に限らず、成年・中年の大人たちの共感も呼び、長年にわたって幅広い年齢層から支持されてきた。もはや日本の文化と言ってもよい存在である。

■【ガンダムシリーズを一覧にまとめたウィキペディアのホームページ】
  → https://ja.wikipedia.org/wiki/
■【機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)の公式ホームページ】
  →http://www.gundam.jp/tv/index.html/
■【株式会社バンダイのガンプラの公式ホームページ】
  →https://bandai-hobby.net/gunpla/


 K委員は、指令に従い、ガンダム同好会への取材を試みることにした。
 場所は、大阪市平野区にある会社のオフィス。日時は、土曜日の夜6時20分頃。K委員は、その前で張り込みをした。すると、怪しげな人影が1人、2人と、建物の中に入っていくではないか。

 K委員は、思った。「うーむ、これは怪しい。これから、ガンダム同好会の秘密会議でも始まるんだろうか?」
 K委員は、建物に立ち入り、中の様子をうかがおうとした。すると、K委員は、謎の人物から呼び止められた。「あんた、そこで何をしている?」と。K委員は、自分は決して怪しい者ではないと弁解した上で、同友会大阪東ブロック・広報委員会の委員として、ガンダム同好会の取材に来たことを説明した。

謎の人物「あ~、うちの同好会の取材ね。最初からそういってよ。今から例会するから、同席してくれていいよ。」

K委員「れ、れ、『例会』!?そこは、同友会と同じなんですね。ありがとうございます。では、お言葉に甘えて、早速、取材させて頂きます!」

 こうして、K委員は、その人物に連れられて、建物の奥に入っていった。
 そのオフィスは、「株式会社さかとういす」という会社のものであった。
 さかとういすは、椅子・ソファーの制作や修理・張替えを行っている、職人集団の会社である。K委員の声をかけた人物は、さかとういすの社長であり、いす張り1級技能士の資格を持つ阪東隆氏であった。
■【株式会社さかとういす のホームページ】→ http://www.sakato-chair.com/

 K委員は、ガンダム同好会の例会が行われる一室に案内された。「平野方面軍・さかとういす基地」の「作戦司令室」である。そこには、多数のガンプラが展示されており、歴代ガンダムの映像やテーマ曲が流されていた。ガンプラの中には、ビームサーベルのかわりに、なぜかグリコのポッキーを持ったのがいたりする。著作権の関係上、K委員がこの時に撮影したガンプラの写真をネット上にアップできないのが、実に残念である。

 阪東氏は、K委員に対し、例会が午後6時30分から開始されることを告げた上で、ガンダム同好会の会長である髙木良朗氏を紹介した。
 髙木氏は、通信機器の設置工事や社内ネットワーク構築のコンサルティング等を行っている、「レイデリック株式会社」の社員であり、ガンダム同好会のまとめ役である。
■【レイデリック株式会社 のホームページ】→ http://leydelick.co.jp/index.html

 髙木氏は、K委員に対し、その日の例会に出席している他のメンバーを紹介した。

 間下敦司氏。ガンダム同好会の重鎮であり、柔和な笑顔を浮かべた紳士である。間下氏は、電気製品・自動車・玩具等のパネル及びラベルの製造販売等を手掛ける「マシタマーク株式会社」の社長であり、同友会EASTさかい支部の会員でもある。
■【マシタマーク株式会社 のホームページ】→ http://www.mashita-mark.com/index.htm

 吉永律氏。身のこなしが優雅である。それもそのはず。吉永氏は、創業88年の老舗呉服店である「株式会社はりよし」の社長である。同社は、呉服の小売、悉皆(しっかい〔着物のシミ抜き、洗い張り、染め替え、刺繍直し、仕立直し等〕)、着物レンタル、リサイクル着物販売、着物買取等、着物に関する幅広い業務を取り扱っており、顧客からの様々な要望に対し、最適の対応ができるように日々努めている。吉永氏は、同友会しろきた支部の会員でもある。
■【株式会社はりよし のホームページ】→ http://www.hariyoshi.com/index.html

 小島由敬氏。見た目は若々しくてさわやかであり、「株式会社SFP」という資産運用のコンサルティング会社の社長である。ガンダム同好会には、実に約10年ぶりに出席したという。座右の銘は「士魂商才」。
■【株式会社SFP のホームページ】→ https://8card.net/p/18808200061

 最後に、ミスターX。目深に帽子を被り、素顔と本名を隠している。かなりの訳アリらしく、実に怪しいが、その仕事は国家資格を持つ専門職と手堅い。ガンダム同好会随一の理論派とされる。また、ガンプラ制作のテクニックと手先の器用さには定評があり、「名人」のあだ名で呼ばれる。

 当日の「例会」の出席者は、この6名であった。K委員は、会長である髙木氏に対し、ガンダム同好会の沿革や活動の現状等について質問した。その結果、実態は次のようなものであることが判明した。

 ガンダム同好会の設立は、約10年前に遡る。同友会の会員が中心となって設立された。しかし、ガンダム同好会に参加するためには、同友会の会員である必要はない。唯一の参加資格は「ガンダム愛を有すること」である。もっとも、ガンダム同好会は、同友会と無関係の会というわけではない。ガンダム同好会への参加をきっかけに、同友会に参加する人もいるという。

 ガンダム同好会の設立時では、同友会にならって、「ガンダム愛」を具体化した「三つの目的」を制定している。その内容は、次のとおりである。


「ガンダム同好会 三つの目的」


一つ
私たちはガンダムを通じて多くの人々と交流を深めます。

一つ
私たちはガンダムグッズを命の次に大切にします。

一つ
私たちはガンダムを永遠に愛し続けます。



 何と格調高く、崇高な響きであることか。同友会のそれに勝るとも劣らない、素晴らしい「三つの目的」であると言えよう。
 
 現在の会員数は約20名である。そのうちの5名から7名程度が「例会」に出席している。男性ばかりの会だと思いきや、そうではない。女性会員も複数名在籍しており、中でも、同友会京阪支部の会員であり、社会保険労務士であるK氏は、ガンダム同好会の中核メンバーである。
 定例の「例会」は、2ヶ月に1回、奇数月の土曜日の午後6時30分から午後10時までの間、ガンダム同好会の会員の事務所で開催されている。
 「例会」での唯一のルールは、「3時間半、ガンダムオンリーの世界にどっぷりつかること」である。仕事も家族も、この時だけは忘れてしまう。誰からも邪魔をされない。大好きなガンダムのことだけに集中する。そうすることで、日常のストレスから解放され、翌日からの仕事の活力につながる。それゆえに、出席者たちは、購入して持参したコンビニ弁当を手早く食べて、「例会」に臨む。基本的に、飲酒もしない。実に真面目な会である。
 「例会」以外に、野外活動も適宜行われている。ガンダムの映画鑑賞会、ガンプラEXPO等のイベント、ガンプラ等の販売店での購入会等である。その後に懇親会があり、ガンダムに関する熱いフリートークが繰り広げられる。

 「例会」は、3部構成で進行することが多い。この日もそうであった。
 第1部では、ガンダムに関して、各自が自由な時間を過ごす。この日、ミスターXは、持参したマイ・ガンプラのパーツに黙々と手を加えていた。

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 第2部は、毎回テーマを決めて、ガンダムに関するトークを出席者全員で行う。何も準備せずに流れに任せたトークをしても問題ない。この日は、午後8時から「自分の好きなガンダムシリーズ」をテーマとしたトークが行われた。髙木氏は「機動戦士ガンダムUC」、阪東氏は「機動新世紀ガンダムX」、間下氏は「機動戦士ガンダムSEED」、吉永氏は「機動戦士ガンダム00」、小島氏は「新機動戦記ガンダムW」についてそれぞれ語った。吉永氏は、この日のためにレジュメまで用意していた。極めつけはミスターX。「機動戦士Zガンダム」に関し、「Zガンダムに見るデザインの混沌」というレジュメを用意していた。同作品におけるモビルスーツのデザインが変遷していった背景事情やデザインのタイプ等に関して分析を加えたものであり、まるで学者の論文のようであった。
 第3部は、午後9時25分から、ガンダムのオンラインゲームを出席者全員で行う。数種類のオンラインゲームがあるが、どれもネット上でつながった他のプレイヤーと対戦する。この日、「ガンダム同好会」の出席者が行っていたのは、他のチームとの団体戦であった。勝ち続けると、チームのランクがどんどんアップしていく。ガンダム同好会のチームのランクはまだ高くないが、上を目指してがんばっているとのことであった。

■【ガンダムのオンラインゲームに関する株式会社バンダイナムコアミューズメントの公式ホームページ】→ https://msgo.bandainamco-ol.jp/member/?adcode=gol_overture1&trflg=1

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 そうするうちに、時計の針が午後10時ちょうどを指した。出席者は、オンラインゲームをピタッとやめて、ガンダム同好会の例会の部屋から退出した。
 さかとういすのオフィスの前では、6名の出席者がビシッと整列し、ジオン公国軍式に大きな声でお互いに敬礼した。

「ジぃ~ク、ジオンっ!!」
 
 こうして、この日のガンダム同好会の例会は終了した。帰宅の途につく出席者たちの表情は、実に晴れやかであった。
 取材を終えたK委員は、思った。「ガンダム同好会」の「例会」の取材。実に濃い経験をさせてもらった。そして、ガンダム同好会は、秘密結社でもなければ、いわゆるオタクの会でもない。純粋に趣味に打ち込むための非日常の空間を大人たちに提供する、とても真面目でオープンな会。それが、ガンダム同好会である、と。

 K委員は、取材結果をI委員長に報告した後、長い間、あーでもない、こーでもないと悩みながら、ようやく取材結果をまとめて、記事と取材時に撮影した写真を提出した。I委員長からは、「写真見たら、みんな、半袖じゃなくて長袖やね。まだ寒い時期に取材して、記事にまとめるのに手間取ったのがバレバレ。みんな寒がりで、冷房対策しとったって言い訳しとくか?」という厳しいツッコミを受けた。しかし、何とか無事、同友会東ブロックのフェイスブックへ記事をアップするところまでたどり着いた。K委員は、ほっと一息をついたが、I委員長の目は、次の新たな取材ネタに向けられていた。


【ガンダム同好会 の連絡先】
 ガンダム同好会では、随時、見学・入会を受け付けています。同友会の会員はもちろん、会員ではない方、女性の方、初心者の方、大歓迎です!興味をお持ちの方は、以下の連絡先まで!!
 担当者:吉永律
 連絡先:株式会社はりよし http://www.hariyoshi.com/index.html
 電 話:06-6968-1166
 メール: tadashi@hariyoshi.com



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取材日時;2017年11月11日(土)18時30分~22時00分
文責;大阪東ブロック情報化・広報委員会 委員 小関伸吾(京阪支部)


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